安倍氏の「暗殺成功良かった」発言の島田雅彦氏、ネット番組内でいまだ謝罪なし 共演した田中優子法政大学前総長は活動家を警戒

安倍晋三元首相の暗殺事件を念頭に「暗殺が成功して良かった」などと発言し、批判を浴びた作家で法政大学教授の島田雅彦氏(62)のインターネット番組に26日夜、法政大学前総長の田中優子名誉教授(71)が出演した。教育者として、前総長として、問題発言への苦言が聞かれるかと注目されていたが、今回もスルーだった。ただ、法政大学の知られざる一面が披露された。
番組は「リベラルであることとは?」をテーマに、島田氏と田中氏、政治学者で京都精華大学准教授、白井聡氏らが議論を交わした。
番組の公式ツイッターは4月26日付で、「島田氏からの謝罪と深い反省の意も番組内でもお伝えします」と表明しているが、島田氏はこの日も「暗殺が成功して良かった」発言に触れなかった。田中氏も言及しなかった。
ただ、2人が所属する法政大学について、驚くべき言及があった。
島田氏と田中氏、白井氏は、法政大学では現在も、活動家が教員や学生に危害を加えないよう、警戒していることを明らかにした。
田中氏は「総長になったときに一番大変だったのは、彼らが私を攻撃する問題。職員たちに守られて、学生と接触したいのに『キャンパスの中を歩かないでください』と総長室に閉じ込められていた。(就任中の)7年間ずっとそうだった。何があるか分からないと」と語っていた。