マイナ保険証トラブル6割、別人情報ひもづけの例も…導入の医療機関

マイナンバーカードと一体化した保険証(マイナ保険証)について、全国保険医団体連合会は29日、マイナ保険証を使える医療機関の6割でシステム上のトラブルを経験したとする調査結果を発表した。別人の医療情報がひもづけられたミスも、少なくとも37件確認されたとしている。
調査は、同日までに集まった24都府県で開業する医師や歯科医2874人の回答を分析した。システムを導入していた2385人のうち1429人(60%)が、本人の資格確認を巡るトラブルがあった、と回答した。本来は有効なのに、システムでは「無効」と判定されたケースが多かった。
一方、別人の医療情報がひもづけられたケースは10都府県で37件、確認された。本人の情報のほか、氏名や生年月日が異なる別の2人の情報がシステム上で表示されたケースもあった。