叔母にタリウムを投与 京都の容疑者宅を家宅捜索 大阪府警

劇薬のタリウムを叔母(61)に摂取させて殺害しようとしたとして殺人未遂容疑で京都市左京区の無職、宮本一希容疑者(37)=女子大生に対する殺人罪で起訴=が再逮捕された事件で、大阪府警は1日、叔母への殺人未遂容疑で宮本容疑者の自宅を家宅捜索した。家宅捜索は2度目。府警はタリウムの入手経路を調べており、押収品を精査する。
自宅には午前10時20分ごろ、捜査員約10人が段ボール箱を手に入った。叔母は入院前までこの家に住んでいたが、令和2年7月21日に救急搬送。重い脳炎により現在も意識不明の重体となっている。体内からはタリウムが検出された。
捜査関係者によると、同年2月以降、宮本容疑者のスマートフォンには殺人やタリウムについて調べた履歴があったほか、タリウムの価格見積もりを依頼したデータも残っていた。府警は財産目的で叔母の殺害を計画したとみて調べている。