台風2号が接近した1日、那覇市内のスーパーは食料品などを買い求める客で混雑した。店側はパン、即席麺、水などの仕入れを増やして対応した。(社会部・榧場勇太、城間陽介)
那覇市三原のスーパー「三原りうぼう」では正午前、食料品を急ぎ足で買い込む人々の姿が見られた。公共交通の運休で午後の仕事が休みとなったという60代女性は「しばらく外に出られないはず。パンと菓子類を多めに買った」と話した。
店には、電気やガスが止まっても使えるカセットコンロ用ボンベの在庫の問い合わせが朝から相次いだ。店長の男性は「数日前からまとめ買いする客が増えている」と説明した。
那覇市おもろまちのスーパー「サンエー那覇メインプレイス」はモノレールやバスが運休した午後から、客足が増えた。同市の新崎奈々子さん(39)は2人の子どもの休校が決まったため買い物に来たといい「普段より多くの昼食を作らなければいけないので、かまぼこなど簡単に調理できる食品を多めに買った」と語った。
那覇市の会社員の男性(40)は「台風の勢力は少し弱まったようだが、心配なので」と、即席麺や水などをかごいっぱいに入れていた。
店の担当者によると、台風時に売り上げが増える精肉は1.5倍、即席麺は3倍の量を仕入れた。「それでも台風の影響が長引けば品薄になる可能性もある」と話した。
サンエーは買い物客や従業員の安全を考慮して、沖縄本島内の全店舗を1日午後3時で閉店した。