NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」が、新型コロナウイルスワクチンの接種後に家族が死亡したと訴えている遺族を取材し、放送ではコロナ感染により死亡したと受け取られる形で伝えた問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・小町谷育子弁護士)は9日、放送倫理違反の疑いがあるとして、審議入りを決めた。
NHKは6日付で、BPOに報告書を提出。小町谷委員長は「取材の段階から不明点が多く、しっかり調査をしないと事実関係が分からない。なぜ今回の取材対象にアプローチしたか、編集の時点でスルーされたかなどについて納得する内容が書かれていなかった」と説明した。【平本絢子】