コロナ禍で経営者から転落、「裏切ったら詐欺グループ来る」特殊詐欺受け子の38歳男逮捕 警視庁

高齢女性から現金をだまし取ったとして、警視庁浅草署は詐欺の疑いで東京都品川区東五反田、会社社長、井上健一容疑者(38)を逮捕した。調べに対し「生活するお金がなく、やった」と容疑を認めている。
逮捕容疑は、共謀の上、4月14日午後4時ごろ、台東区の80代の女性から、区内の路上で現金100万円をだまし取ったとしている。
女性方には息子を名乗る男らから「会社のキャッシュカードが入った財布をなくした。立て替えるお金を用意してほしい」などとの電話があり、井上容疑者は息子の上司の運転手を装っていた。
浅草署によると、井上容疑者は携帯電話販売店のコンサルティング会社を経営していたが、コロナ禍で経営が悪化。副業紹介のLINEグループで斡旋(あっせん)を受け、3月下旬から1都2県で数十件程度「受け子」などの詐欺行為をしたと余罪をほのめかしている。
詐欺グループに住所などを知られており、井上容疑者は「裏切ったら詐欺グループが来ると思った」などと話しているという。