10日夜から週明けにかけて近畿で警報級の大雨のおそれ 台風3号が梅雨前線を刺激

台風3号はきょう10日(土)午前9時現在、強い勢力でゆっくりと北上し、来週にかけて本州の南の海上へ進む見込みです。
この先台風3号が本州へ直撃する可能性は低いものの、台風からの暖かく湿った空気(大雨の素)が本州付近の梅雨前線を刺激するため、あさって12日(月)にかけては太平洋側の地域を中心に大雨となるおそれがあります。
近畿地方でも、今夜遅くからは広い範囲で雨となり、次第に雨脚が強まる見込みです。
特にあす11日(日)の午前中にかけては、和歌山県を中心に雷を伴って激しく降るところもありそうです。
あすの昼にかけて予想される24時間降水量は近畿地方の多いところで150ミリと、和歌山県や徳島県では警報級の大雨となる可能性があるとして、気象庁ではすでに注意を呼びかけています。
これまでに降った雨の影響で地盤の緩んでいるところもあるため、不安を感じられる方は早めの避難行動を心がけてください。
なお、あさってにかけても近畿全般に雨となり、和歌山県を中心に雨量がさらに増えるため、土砂災害や河川の増水などへの十分な注意が必要です。
週明けにかけては最新の気象情報に十分ご注意ください。
(ABCウェザーセンター気象予報士 佐藤悠)