札幌市のマンションの一室で3月、交際中の30代女性に暴行を加えて傷を負わせたとして男性(25)が道警に緊急逮捕された事件で、承諾なく窓ガラスを割って室内に侵入した捜査員に違法に逮捕されたとして、2人が15日、道に計約1430万円の損害賠償を求め札幌地裁に提訴した。
訴状などによると3月29日、女性宅にいた男性は窓から侵入した警察官に女性への傷害容疑で緊急逮捕された。その後、強制採尿され、4月1日に覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで再逮捕された。
札幌地裁は捜査記録から、女性が侵入を承諾したとして勾留を認めたが、男性の弁護人が「自宅に入ることも窓ガラスを割ることも承諾していない」とする女性の証言資料を提出。再検討した札幌地裁が違法捜査だと認め、男性の勾留請求は取り消されていずれも不起訴処分となった。
原告の男性は「違法捜査は許せない。きちんと賠償してほしい」と訴えた。【後藤佳怜、金将来】