カンボジア拠点詐欺、19人再逮捕 被害額12億円超に

カンボジア南部のリゾートホテルを拠点としたグループによる特殊詐欺事件で、高齢女性から暗号資産を詐取したとして、警視庁暴力団対策課は19日、無職の山田大志被告(38)=詐欺罪で起訴=ら19人を再逮捕した。19人の逮捕は4回目。
暴対課によると、このグループによる詐欺被害は令和4年1月以降で、計約300件で約12億1千万円に上るとみられるという。メンバーは複数の勧誘役によって集められたとみられ、借金返済などの理由でカンボジアに渡航し、詐欺に関与したとみられる。
再逮捕容疑は仲間と共謀の上、今年1月、高知県の60代女性に「資産の差し押さえを逃れるためには暗号資産にして送信する必要がある」などとの電話をし、暗号資産約2100万円を指定アドレスに送らせ、詐取したとしている。