千葉県長生村の東間永次議長(77)が公用車を運転していた女性職員を殴るなどして負傷させた傷害事件に関連し、村議会は20日、新たに職員へのパワハラとセクハラが確認されたとして、議員辞職勧告決議案を賛成多数で可決した。辞職勧告は、傷害事件を理由にした決議に続いて2回目。東間議長は可決後、「やり残したことがあり議員は続けたい」と取材陣に述べ、辞職を否定した。
村議会は20日、議会改革特別委員会を開き、議員らは車内で録音された18分間の音声を聞いた。同乗していた複数の職員へのパワハラと女性職員へのセクハラを確認できたとして、東間議長に対する議員辞職勧告決議を提案。東間議長が本会議の開催を認めたため、本会議での採決となった。
東間議長は特別委で、傷害事件について問われ、「被害者には申し訳ないと思っている」と述べ、公の場で初めて謝罪した。「相当、酔っていたので、あまり覚えていない」と説明する一方で、「自分以外に車内で暴力をふるう人がいなかった。(被害者の)診断書も出ているので自分が殴ったと思う」などと話した。
傷害事件を巡り、村議会は7日、公用車に同乗していた木嶋晴一副議長(72)に対しても辞職を勧告している。木嶋副議長は20日の特別委で、「村民のために議員を続けたい」と述べ、辞職を否定した。