滋賀県立琵琶湖博物館と大阪府環境農林水産総合研究所は20日、約30年ぶりに淀川で絶滅危惧種のツチフキを再発見したと発表しました。
ツチフキは環境省が「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」としている、レッドリストⅠB類に選定されているコイ科の淡水魚で、日本国内では近畿や山陽地方、九州北部に生息するとされています。
しかし、滋賀県から京都府を流れて大阪湾に注ぐ淀川では、1994年を最後に姿が確認できない状態になっていました。
2022年夏、大阪府守口市で市民団体が外来魚駆除をしていた時などにツチフキが再発見されたということですが、滋賀県立琵琶湖博物館はいつ、どういう形で淀川に再び生息することになったのかという由来は明らかになっていないとしています。
ツチフキの増加は外来魚駆除活動が影響している可能性もあり、今後は在来性などを調査していくということです。