同じマンションの住人を刃物のようなもので刺して殺害しようとしたとして、大阪府警住吉署は２０日、殺人未遂の疑いで、大阪市住吉区墨江の会社員、多禰茉奈都（たね・まなと）容疑者（２２）を緊急逮捕した。「事実が間違っている」と容疑を否認し、「酒を一緒に飲もうと誘ったが、『ええ加減にせい』といわれ、顔を殴られてけんかになった」と供述しているという。
逮捕容疑は２０日午前２時１５分ごろ、自宅マンションの通路で、上階に住む男性（２４）の右胸を刃物のようなもので刺して殺害しようとしたとしている。男性は病院に搬送された際、意識が低下した状態で、重傷とみられる。
同署によると、被害男性の知人女性がもめている２人を見つけて仲裁に入ったが、男性が胸から血を流して倒れ込んだため１１０番。駆け付けた署員が自宅にいた多禰容疑者から事情を聴き、緊急逮捕した。
同署は凶器の特定を急ぐとともに、トラブルの有無など詳しい経緯を調べる。