京都府福知山市で半径約1kmに集中して不審火が相次いでいます。警察は連続放火の可能性も視野に捜査しています。 (大吉洋平アナウンサー 6月21日) 「京都府福知山市の愛宕神社に来ています。本殿などが全焼して崩れ落ちています」 6月15日の午後8時ごろ、京都府福知山市にある愛宕神社で本殿など木造の社殿3棟が全焼する火事が起きました。消火活動の様子を撮影した写真を見ると、オレンジ色の炎に包まれて社殿が激しく燃えている様子がわかります。火災を目撃した人は…。 (近くに住む人) 「こちらを見たらすごい火が、火というか煙が真っ赤になってびっくりしました。(Qここから赤い煙が見えた?)はい、見えました。もしかしたら避難せないかんというような危機感を持ちました」 無残な姿になってしまった神社。当日は消火活動にも参加した神社の総代の田淵完一さんは次のように話しました。 (愛宕神社・総代 田淵完一さん) 「どういう原因か知りませんけど焼失してしまったんはほんまに悲しいことで。一夜にしてこういう形になってしまって、ほんまに申し訳ない気持ちでいっぱいです」 火災のあった当時は雨が降っていて、周囲に火の気はなかったといいます。 そして愛宕神社から南西に約1.7km離れた一宮神社でも、愛宕神社の火災から2日後の6月17日、通行人が炎が出ているのを見つけて通報。木製の塀が焼けていました。 (大吉洋平アナウンサー) 「本殿を囲む板が焼き焦げています。そして周辺ではこれまでにオイル缶が見つかっています」 さらにその翌日の6月18日には、近くのホームセンターで建物の外に置いてあった段ボール箱などが焼ける火事が発生。実は福知山市では、5月24日に空き家での火事が、6月19日に別の空き家でも火事が起きていて、この1か月の間に半径約1kmの範囲で5件の不審火が相次いでいるのです。 (近くに住む人) 「ちょっと怖いですね。続けてとなるとちょっと何かあるのかと思ってしまいますね」 いずれもけが人などは出ていませんが、現場に火の気がないことから、警察は連続放火の可能性も視野に捜査しています。