人気ゲーム「ポケットモンスター」のトレーディングカード(ポケカ)の購入券をだまし取ろうとしたとして、大阪府警が20歳代の男3人を詐欺未遂容疑などで逮捕したことが捜査関係者への取材でわかった。店は混乱を防ぐため、事前に抽選し、本人確認して売っていたが、男らは大量購入しようと、複数の偽名で応募し、偽造した健康保険証を提示。「転売目的だった」と容疑を認めているという。
捜査関係者によると、3人は3月下旬、大阪市北区のカード販売店で、店員に他人名義の偽造保険証を提示して、ポケモンカードの購入券を詐取しようとするなどした疑い。
店は、購入者が殺到するのを防ぐため、インターネットで事前に抽選。当選者に限って来店してもらい、本人確認して、購入券を販売していた。後日、購入券とカードを交換していた。
男らは複数の偽名で応募。当選者になりすまして、偽造した健康保険証を持って訪れた。保険証の手触りで不審に思った店員が、府警に通報した。男らは不正を認め、他にも複数の偽名の保険証を所持していた。いずれも粗いつくりだったという。
ポケモンカードは近年、愛好家らの間で高額で取引されている。日本玩具協会によると、希少価値の高いカードは数万~数百万円で売買され、1億円を超えるカードもあるという。
転売目的とみられるカードの窃盗事件も関東や近畿、九州など全国各地で相次ぎ、警察が警戒している。