東電旧経営陣の無罪判決、指定弁護士が控訴「正義に反する」

東京電力福島第一原発事故を巡り、東電旧経営陣3人を無罪とした東京地裁判決を不服として、検察官役の指定弁護士が30日、東京高裁に控訴した。指定弁護士は「判決をこのまま確定させることは著しく正義に反する」とコメントした。
指定弁護士は2016年、勝俣恒久・元会長(79)と、武黒一郎(73)、武藤栄(69)の両元副社長を業務上過失致死傷罪で強制起訴。だが、9月19日の地裁判決は、事故前の<最大15・7メートルの津波が襲来する可能性がある>との試算の根拠に信頼性がなく、3人は巨大津波を予見できなかったとして無罪を言い渡していた。
指定弁護士は30日、「具体的な試算結果や(東電で津波対策をしていた)担当者の危機意識を無視した」と判決を批判。「被告の負担を考慮しても、上級審で改めて判断を求めるべきとの結論に至った」とした。