「風の子学園」監禁2人死亡のコンテナ、事件から30年も放置…島民要望でようやく撤去

広島県三原市の離島・小佐木島で1991年7月、民間施設「風の子学園」の入園者2人がコンテナに監禁されて死亡した事件で、約30年にわたり島に放置されていたコンテナが22日、撤去された。地権者が島民の要望を受けて実施した。
学園は89年に開設。不登校の子供らが合宿生活を送っていた。事件は91年7月29日夜、当時の園長が、喫煙した罰として少年(当時14歳)と少女(当時16歳)を40時間以上、屋外の窓がない鉄製コンテナに閉じ込め、2人は熱射病で死亡。体罰が常態化していることも判明した。男性園長は監禁致死罪などで懲役5年の実刑判決を受けた。
コンテナは高さ2・35メートル、幅2・4メートル、奥行き3・65メートル。事件後、放置されていたが、2021年7月と昨年1月に島民らが市に対し、コンテナ撤去を要望。その後、地権者の女性が島を訪れ、撤去を決めたという。
作業員約10人が現場に手を合わせた後、午前10時半から解体作業を始めた。重機でコンテナを壊し、約30分で解体を終えた。
元区長の岡本正穂さん(93)は「(事件を思い出すので)通らないようにしている人もいた。ほっとしている」と話した。