神戸市、虐待の兆候把握も一時保護至らず 6歳男児遺棄事件

神戸市西区の草むらで近くに住む男児(6)の遺体が見つかった事件で、神戸市が、男児への虐待の兆候を把握していたことが23日、市への取材で分かった。男児の保育園から体にあざがあると連絡を受けた市は今年5月に男児と面会したが、あざは確認できず、一時保護には至らなかった。ただ、虐待の可能性が捨てきれないとして、今後の対応を検討していたという。
男児を巡っては、家から閉め出され、泣いている姿などが近隣住民らに目撃されていたことが判明。兵庫県警は虐待を受けていた可能性があるとみて、遺体を司法解剖し、詳しい死因などを経緯を調べる。
男児は神戸市西区玉津町居住(いすみ)の穂坂修(なお)ちゃん(6)。市によると、修ちゃんが4月に登園した際、保育園側が両方の尻や右肩の鎖骨付近にあざがあるのを確認。修ちゃんは「された」とだけ話したが、誰にされたのかなどは説明しなかった。
園は同市西区役所に連絡し、5月に区役所職員が修ちゃんと面談したところ、右肩のあざは消えていたという。尻のあざについては確認しなかった。母の沙喜容疑者(34)=監禁容疑などで逮捕=から、育てにくさから一時保護してほしいと要望があったが、その後、監禁事件の被害者となった修ちゃんの祖母が一時保護は必要ないと断ったため、保護に至らなかったとしている。
修ちゃんは沙喜容疑者の一人息子で近くの保育園に通っていたが、最近はあまり姿が見られなくなっていた。近隣住民は、修ちゃんが自宅を閉め出されて「助けて」と泣き叫んだり、体にひもを付けて歩かされたりしているのを目撃。自宅からは頻繁に怒鳴り声が聞こえていたという。