「バイト先に元彼がきた」横浜18歳女性、事件前に友人にメッセージ

「バイト先の飲食店に元彼がきた」。横浜市鶴見区のマンションの駐車場で刺され、死亡した住人の大学1年生、冨永紗菜さん(18)は事件前日の28日、伊藤龍稀(はるき)容疑者(22)=殺人容疑で逮捕=とみられる男とトラブルになったと元同級生にメッセージを送っていた。29日朝には、男が冨永さん宅の合鍵を持って押しかけてきたと連絡があったが、その後、音信不通になったという。
小学校で同級生だった男性らによると、冨永さんは約2年前、当時のバイト先で店長だった伊藤容疑者とみられる男と交際を開始。冨永さんは「束縛が厳しい」と漏らし、元同級生らは直接、冨永さんと会えない状況が続いていたという。
冨永さんは男の暴力が原因で別れたといい、元同級生らは今月27日に冨永さんと再会。この際、冨永さんは「ケンカをすると暴力を振るわれ、馬乗りで殴られた」と打ち明けていたという。
冨永さんは元同級生の1人に送ったメッセージで、28日に男がバイト先を訪れ、冨永さんの親も交えて話し合ったと説明。「解決した」としたが、29日朝に合鍵を持った男が自宅を訪れて再び話し合ったと連絡があり、その後に連絡が途絶えたという。別の元同級生は「身近な友達が亡くなるなんて…」と呆然(ぼうぜん)となっていた。(梶原龍)