千葉県市川市のマンションで切断された遺体が見つかり、死体損壊と死体遺棄の疑いで、住人の職業不詳、新(あたらし)かほり容疑者(45)が逮捕された事件で、千葉県警は1日、切断された遺体は新容疑者と同居していた母親博子さん(75)だったと発表した。6月30日に実施した司法解剖の結果、博子さんは頸部(けいぶ)を外部から圧迫され、窒息死した可能性があるという。県警は殺人容疑も視野に調べている。
捜査1課によると、博子さんの死亡推定時刻は6月24日ごろ~6月27日ごろの間。遺体は頭部や脚、胴体などが10袋以上に分けられ、自宅の浴室などに置かれていた。新容疑者は「母を殺した後に解体した」と述べ、切断した方法については「包丁を使用した」などと供述している。県警は自宅から複数の包丁を押収した。また、切断された遺体については一部が見つかっていないという。
新容疑者は28日午前11時ごろ、親族と自宅近くの交番に自首をした。調べに対し、新容疑者は容疑を認め「霊媒師になるために殺した」などと述べている。
逮捕容疑は、日時は不明だが何らかの方法で、遺体を損壊し、自宅マンションの居室内に遺棄した疑い。【沢田直人】