「ガスマスクをして逃げて」頭痛と吐き気…硫化水素中毒で入院 被害者が語る 蘭越町で蒸気噴出

北海道蘭越町で大量の蒸気が噴き上がっている問題で、
弁当の配達に訪れていた女性が硫化水素中毒と診断されていたことが分かりました。
掘削していた会社はきょうになって公表しました。
(女性)「バリバリバリとゴーって音がして、現場の人がガスマスクをして逃げて行って、ただ事じゃないなと思って私も車を出発させたんですけど」
こう話すのは、調査現場に弁当の配達に訪れていた女性です。
蘭越町にある地熱発電の調査現場では先月29日、掘削作業中に大量に蒸気が噴出。
突然の事態に女性は自力で避難しましたが、直後、体に異変があったといいます。
(女性)「硫黄の臭いがものすごくて、すぐに頭痛と吐き気がして、硫化水素中毒という形で処置していただき、1泊2日で退院しました」
診断書には硫化水素中毒の文字がー
三井石油開発は、きょうになってホームページで「硫化水素中毒」と診断された人がいたと発表。
4日前には事実を把握していたといいます。
「近隣住民の皆様の不安を煽ることを防ぐため、公表を控えていました。かえってご不安をまねく事となりましたことをお詫び申し上げます」
また、三井石油開発はこれまで周辺で行っているモニタリング調査をもとに、
一般の人が入れる場所では「硫化水素は検出されていない」とだけ公表してきましたが、
きょう「敷地内では当初から硫化水素が検出されていた」ことを明らかにしました。
三井石油開発は午後7時から町内で説明会を開き、今回の蒸気噴出について改めて住民に説明することにしています。