二本足で立ち上がる姿で人気者となった千葉市動物公園(千葉市若葉区)のレッサーパンダ「 風太 (ふうた)」が5日、20歳の誕生日を迎える。人間なら優に80歳を超える長寿で、ここ数年は体調不良で一般公開を休むことも増えた。飼育員らは、風太が快適に余生を過ごせるよう心を尽くしている。
風太は2003年に静岡市の日本平動物園で生まれ、04年3月に繁殖のため千葉市動物公園に来た。好奇心旺盛で、展示スペースの塀の外を見ようと、背筋を伸ばして立ち上がる姿が05年にメディアで報じられ、人気に火がついた。
同園の来園者は04年度は65万人だったが、06年度には88万人に増加。写真集やCMの出演依頼も相次いだ。
今も園の人気者だが、身体の衰えにはあらがえない。20年12月には歯槽のう漏の炎症で右目が開けられないほど右頬が腫れるなどし、5か月近く休養した。
二本足で立ち上がることもなくなり、暑さを避けて小屋で寝そべって過ごすことが多いが、日差しが弱い朝や夕方には四本足で散歩する姿も見られる。
風太に快適に過ごしてもらおうと、園は6月下旬、クラウドファンディング(CF)の寄付金を活用し、展示スペースに冷風機を設置した。
5日には風太の誕生祭が開かれる。市から感謝状が贈られ、飼育員からはリンゴなどで作ったバースデーケーキがプレゼントされる。鏑木一誠園長(60)は「風太が末永く健やかに過ごせるよう、適切な環境を整えたい」と話している。