近畿日本ツーリストの支店長らが大阪府警に逮捕された新型コロナウイルス関連事業を巡る詐欺事件で、府警は5日、東大阪市からさらに約3億500万円を詐取したとして、関西法人 MICE (マイス)支店(大阪市浪速区)の元支店長、森口裕容疑者(54)ら支店の元幹部3人を詐欺容疑で再逮捕した。
他の2人は、元支店ナンバー3のグループリーダー 臼杵 (うすき)賢一(58)、元営業課長太田幹雄(54)両容疑者。
捜査関係者によると、3人は2022年4~9月に東大阪市から受託したワクチン接種業務のコールセンター事業で、オペレーターの人件費を水増しして同市に請求。同年10月に委託費約3億500万円を口座に振り込ませ、だまし取った疑い。水増し額は約7200万円だったが、府警は受領した全額を詐取金と判断した。府警は3人の認否を明らかにしていない。
3人は21年3月~22年3月に同市から受託したコールセンター事業で、人件費約5億8900万円を詐取したとして、6月15日に逮捕された。同市の22年10~12月のコールセンター事業やワクチン接種会場の設営事業でも過大請求しており、府警が捜査している。府警によると、3人は逮捕後、役職を外れた。
同社の社内調査では、同支店や静岡支店などが受託した16自治体の事業で意図的な不正が判明。府警は6月、両支店を詐欺容疑で捜索していた。