北海道白老町で2013年に起きたバス事故で起訴され、無罪が確定した元運転手高橋雅彦さん(64)が、国に約760万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が7日、札幌高裁であった。佐久間健吉裁判長は、起訴は適法だったとして、国に約430万円の支払いを命じた一審札幌地裁判決を取り消した。原告側は即日上告した。
高橋さんは当初からバスに不具合があったと訴えていたが、佐久間裁判長は、検察官が捜査段階でリコールの届け出がないと確認し、部品が破断しても一定の走行は可能とのメーカー側の回答を得ていたことなどを指摘。「過失と判断したことが合理性を欠くとは言えない」と判断した。
判決によると、事故は13年8月に発生。バスが蛇行して横転し、乗客13人が重軽傷を負った。高橋さんは自動車運転過失傷害罪で起訴されたが、地裁室蘭支部は19年3月、不具合が事故原因だった疑いがあるとして無罪を言い渡し、確定した。
[時事通信社]