〝再起動〟昭恵夫人が国政に転じる日 「安倍ブランド」このまま消えるのか

アッキーが〝再起動〟した。昨年の参院選遊説中に銃撃で死去した安倍晋三元首相の一周忌法要が8日、開かれた。事件後は悲しみに打ちひしがれていた昭恵夫人は一周忌を終え、「主人の魂とともにこの国のために尽くしていきたい」と注目発言。安倍氏の〝真の後継者〟として、国政に転じる日は来るのか――。
昭恵氏は東京・増上寺で執り行われた一周忌法要を終えた後に明治記念館でジャーナリストの櫻井よしこ氏らが呼びかけ人となって開催した「世界に咲き誇れ日本 安倍晋三元総理の志を継承する集い」に出席した。
直前に流れた安倍氏の生前の動画に涙ぐみながらも「いろいろ感情はありますけれども、主人が戻ってくるわけではないので、私はなんとか主人の死の意味を持たせたいといろいろ考えている」「怒りや恨みの感情を持つのではなく、主人が亡くなったことで奮起し、この国のために力を合わせていただくことが主人への供養。語り継いでいただければ」と前を向いた。
安倍氏を失ってから昭恵氏は悲しみに暮れ、家族葬や国葬の場でも傷は癒えないままだった。安倍氏の後継問題でも地盤だった山口4区の補選で昭恵氏待望論が起きたが、固辞し続け、吉田真次氏に白羽の矢が立った。昭恵氏は後援会長として、サポートするのが精いっぱいだった。
自民党関係者は「昭恵夫人は吉田氏を支え、地盤を守ったつもりですが、政治の現実は厳しい。補選後の6月に10増10減で山口4区は消滅し、新3区の支部長が吉田氏ではなく安倍氏のライバルである林芳正氏に決まり、吉田氏は比例に回る。これから昭恵夫人は地盤を失うことの喪失感にさいなまれることになるでしょう」と指摘する。
地元の支援者の間でも安倍ブランドが消えたことへのショックは大きい。「せめて林氏と吉田氏が選挙ごとに小選挙区と比例代表を入れ替えるコスタリカ方式にしてもらいたいところですが、実績も知名度もない吉田氏では無理。昭恵夫人なら…という声がまた起きてくるのでは」(同)
そんな期待が持たれるのも昭恵氏が4月の補選から対外的な活動を再開させているからだ。森友学園騒動で自粛していたSNSの更新も再開させ、社会支援活動で日本全国を歩き回っている姿を報告している。山口の墓地に安倍氏の納骨も決まったといい、功績を偲ぶ記念館の建設プランも進んでいるという。
「安倍氏の盟友だった中川昭一元財務相が亡くなった後も後継者問題が起き、当初は固辞していた郁子夫人が一周忌の際に金美齢氏から『あなたがやりなさい』とハッパをかけられ、夫の地盤を引き継いだ。心の整理がついた昭恵夫人に心境の変化が起きてもおかしくありません」(前同)
「主人の魂とともにこの国のために尽くしたい」。昭恵氏が安倍氏の遺志を継ぎ、国会の赤じゅうたんを踏む日は訪れるのか――。