殉職の2人「歴史に刻まれる」=発砲事件で警察葬―長野県警

長野県中野市で住民女性と警察官計4人が殺害された事件で、殉職した玉井良樹警視(46)=2階級特進=と池内卓夫警部(61)=同=の警察葬が11日、長野市のホテルで営まれた。遺族や県警関係者ら約400人が参列し、冥福を祈った。
小山巌本部長は追悼の辞で「身をもって職に殉じた崇高な精神と数々の功績は、長野県警察の歴史に深く刻まれる」と話し、時折声を詰まらせる場面もあった。
2人の同期生代表も弔辞を述べ、玉井警視と同期の板野高明警部補は「部下や後輩をかわいがる兄貴的な存在だった。最後の最後まで任務を全うした警察魂は、われわれ同期生の誇りだ」と悼んだ。
池内警部と同期だった元刑事部長の清水宏光さんは「人情味が厚く、周りにいる者をポジティブにさせてくれる性格の持ち主だった。来年の今頃には必ず同期会を開催するから、その時は天国から出席してくれよな」と語り掛けた。
[時事通信社]