連日続く暑さで、スマホの“熱中症”が増加している。バッテリーが熱を持つと爆発する危険性もあるが、その熱を急速に冷やすことはNG。 では、どうすればいいのだろうか。
暑すぎでスマホが爆発する可能性
危険な暑さが続く今、スマホやモバイルバッテリーで注意が必要なのが、熱によるバッテリーの爆発。
この暑さの中、東京・秋葉原駅前で動画を見ていた人のスマホの表面温度は、41度とかなりの高温になっていた。 スマホを見ていた人に話を聞くと、「(運転中など)車内温度で携帯がだめになる。何回かなったことがある」と話していた。
こうした暑さによる熱で、スマホなどのバッテリーが膨張し、動作に遅れなどが生じる“スマホ熱中症”が急増している。
訪れたのはスマホ修理の専門店「スマホ修理王 秋葉原店」。
店員: いつごろから(バッテリーが)膨張したんですか? 客: 気づいたらはがれかけていた感じ
修理を依頼されたタブレット端末。 中を開けると、やはりバッテリーに異変が生じていた。
店員: タブレット(端末)なので、バッテリーが2枚ついている。こちらの方がバッテリー膨張している。 (修理は)涼しい時期3月・4月と比べたら、約1.5倍の依頼数になっている。
熱を持った場合は、ゆっくり熱を逃す
バッテリーの膨張を修理せずに“放置すると非常に危険”だと言う。
スマホ修理王 秋葉原店・名和慧史さん: 引火性のあるガスがたまっていくので、最悪の場合、端末が爆発する危険性。
夏の炎天下、高温になった車のダッシュボードにモバイルバッテリーを放置した実験映像。
置いてしばらくすると、膨張し変形し始めた。
そして、白い煙が吹き出した直後、
激しく爆発するとともに出火。 暑い場所に放置することが、非常に危険だということがわかる。 では、スマホが熱を持った場合にはどう対応すればいいのだろうか。
スマホに保冷剤をあてたり、冷蔵庫に入れたりして急速に冷やすことは故障の原因になるためNG。
扇風機などで本体に風を当てるなどして、熱をゆっくり逃すのがポイントだということだ。 (「イット!」7月12日放送より)