「皇室に献上」で物品詐取か、宮内庁が注意喚起

宮内庁は14日、同庁の部局が発出した文書を装い、「皇室に献上するため」として物品の提供を求める不審な事案の報告があったと発表した。同庁は「宮内庁またはその職員が皇室への物品の献上を一般の方に依頼することはない。必要に応じて宮内庁や地元の警察などに相談してほしい」としてホームページ上で注意を呼びかけている。
同庁によると今月、文書を受け取った人から「一般家庭や農家に献上品を求めることがあるんですか」との問い合わせが1件あった。この相談者は文書の依頼を受けて物品を提供した後、物品を皇室に献上したことが記載された看板のようなものを渡されたと話したという。
同庁の担当者は「実際に詐欺被害があったかは確認できていない」とした上で、相談者の居住地域・属性や、要求された物品の詳細については回答しなかった。