娘(9)に食事を与えず低血糖症の症状で入院させ、共済金6万円を詐取したとして、大阪府警は詐欺容疑でパート従業員、縄田佳純(かすみ)容疑者(34)=同府大東市御領(ごりょう)=を逮捕した。娘は平成27年から40回以上入退院を繰り返していたが、縄田容疑者は周囲に、娘は持病で入退院を繰り返していると説明していた。
府警によると、縄田容疑者は障害者福祉施設でパート従業員として勤務する一方、令和4年から知人の男性から月数十万円の支援を受けていた。だが、男性は今年1月、縄田容疑者に金銭を渡すのをやめた。縄田容疑者は男性から得た金を外食やエステなどにつぎ込んでおり、「浪費が原因」(捜査関係者)という。
子供同士が同級生だという主婦(38)は昨年春ごろ、授業参観で縄田容疑者と話した際「(娘は)持病で体が弱く、入退院を繰り返している。何日も休ませることもある」と明かされた。
その後、子供が「早く良くなってね」と縄田容疑者の娘宛てに手紙を送ったところ、縄田容疑者から「いつもありがとう」と感謝されたという。「派手な感じはなく、人が良さそうだった」と話す。
縄田容疑者の知人男性もかつて同じようなことを容疑者から聞いた。入退院を繰り返す娘について「原因が分からない」と、困った様子を見せていたという。「娘は3歳ぐらいだったが、当時からすでにご飯を与えていなかったのかもしれない」と振り返った。
縄田容疑者と同じ集合住宅に住む女性(35)は半年ほど前、小学校の先生がドア越しに「開けてー」と部屋の中にいるとみられる娘に呼び掛けているのを目にした。ちょうどその頃から娘の姿をあまり見なくなったという。
近くの男性(71)によると約2カ月前、「子供の泣き声が聞こえる」として、市職員が虐待疑いで訪ねてきたことがあった。実際に「女性が甲高い声で『あんた』と叱り、子供が泣いているのをこれまでに3、4回聞いた」と証言した。