令和3年に東京都調布市を走行中の京王線車内で発生した無差別刺傷事件で、乗客を刃物で刺して車内に火をつけたとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた服部恭太被告(26)の裁判員裁判の公判が18日午前10時半から東京地裁立川支部(竹下雄裁判長)で開かれ、被告人質問が行われる。
被告は6月26日の初公判で、「ナイフによって傷つけたことは認めます」と、乗客1人に対する殺人未遂の起訴内容を認めた。弁護側は火をつけたことも認める一方、放火による別の12人への殺人未遂については「殺意がなかった」として争う姿勢を示している。
事件は衆院選の投開票日でハロウィン当日だった3年10月31日夜、東京都調布市を走行中の京王線特急内で発生。被告は事件当時、米人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装していた。
検察側は冒頭陳述で、被告が勤務先でのトラブルや私生活上の問題などから「大量殺人をして死刑になりたい」と考えるようになったと指摘した。
3年8月に小田急線で刺傷事件が起きたことを知って走行中の電車内で乗客を襲う計画を立て、ライターや殺虫剤などを購入していたと説明。被告のスマートフォンに「いったん逃亡する」「ハロウィン当日に決行」などと犯行計画のメモが残されていたことも明かしていた。
弁護側は、「ライターを投げた時点で乗客は連結部分から既に退避しており、殺人の故意はなかった」と反論している。
起訴状によると、服部被告は京王線車内で乗客の胸をナイフで刺したほか、ライターオイルをまいて火のついたライターを投げ、別の乗客12人を殺害しようとしたとされる。
◇
服部被告の公判の様子は、産経ニュースで詳報します。