記録的な大雨に襲われた秋田県内では18日、秋田市の住宅の浸水被害が推計で最大3万2000世帯と公表され、新たな土砂災害も判明するなど、被害の実態が徐々に明らかになってきた。20日にかけて再び大雨が予想されており、住民の不安な日々が続いている。
浸水被害を市が推定する地域は、JR秋田駅周辺の「広面」「東通」「中通」「楢山」の他、南部地域の「牛島」「大住」など。穂積志市長は18日の災害対策本部会議の後、被害を受けた市民に「大きな被害に遭われ、心からお見舞いを申し上げたい」と話した。
また、秋田市山手台の高台にある住宅街で、土砂災害が発生していたことが新たに判明した。
市都市計画課によると、16日午前11時頃、民家すぐ近くののり面が一部崩落。高台の端の民家の基礎部分がむき出しになるなど、8軒に被害が出た。けが人は確認されていないという。のり面下の道路は通行止めになっている。
崩落現場近くに住む会社員(48)は「音が聞こえることもなく、土砂崩れが起きた。さらに雨が降って自宅の下も崩落しないか、気が気でない」と不安そうに語った。
20日にかけて大雨が予想され、片付けに追われる住民らから落胆の声が上がった。秋田市大住地区の自宅が床上浸水し、使えなくなった家財を運び出していた会社員(48)は「1階でぬれたものを6人がかりでやっと出し終わった。また雨が降ったらどうしようもない」と話した。
市は17日、市内5か所に、浸水被害で発生した災害ごみを収集する仮置き場を設置したが、大住地区の「潟中島第二街区公園」は18日午後1時過ぎに満杯となり、受け入れを中止。同市東通地区の「拠点第一街区公園」も受け入れを中止し、市は18日、大住小グラウンドなど2か所を追加した。