2021年10月、走行中の京王線特急電車で乗客をナイフで刺し、車両に火を付けたとして、殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた無職服部恭太被告(26)の裁判員裁判公判が20日、東京地裁立川支部で開かれた。被告の精神鑑定を担当した医師の証人尋問があり、動機について「死刑になるためだったと理解できる」と述べた。
精神科医は、被告が事件前に仕事のミスで異動となったことや、交際相手から別れを告げられたことなどを挙げ「被告は情緒的なストレスがかかると、死によって逃げようとする傾向がある」と指摘した。一方で精神疾患や薬物などによる影響はなかったとした。
被告は男性を刺し、車内に火を付けたことも認める一方で、放火の殺意の成立を争っている。
これまでの公判で被告は「死刑になりたいと考え、人を殺さなくてはいけないと思った」と述べた。また、人気映画「バットマン」シリーズの悪役ジョーカーをイメージしてスーツやコートを購入し「なりきろうと思った」と話した。