給与返上問題で不信任案、1票差で否決された静岡・川勝知事「人様に迷惑かければ辞職する」

静岡県の川勝知事は24日の定例記者会見で、自身の給与返上問題をきっかけに県議会に提出された知事の不信任決議案が1票差で否決されたことを巡り、「今度間違うようなことをして人様に迷惑をかければ辞職する」と述べた。
給与返上を巡っては、知事が2021年の選挙応援で御殿場市をやゆする発言をした責任を取り、県議会の辞職勧告を受けて給与とボーナスの返上を表明したが、実際には満額を受け取っていた。今月の県議会で、知事は改めて給与返上を表明したが、自民党などの会派から「給与返上してこなかった理由を議会の責任とするのは筋違いだ」などと反発を受けて、50年ぶりに不信任案が提出される事態となった。
給与返上してこなかったことについて、知事は「議会の一部が厳しく、実行できないと思った」と釈明したうえで、「今議会で話題に出るとは夢にも思わなかった」と述べ、返上に翻意した経緯を説明した。知事は「不信任案を極めて重く受け止めている。不適切言動があった場合は辞める」と決意を示した。