日本大アメリカンフットボール部員の大麻所持問題で、アメフト部の寮(東京都中野区)から、覚醒剤も見つかっていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁薬物銃器対策課は同日、大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで、寮の捜索を実施した。部員の立件を視野に調べを進める。
捜査関係者によると、今年7月上旬、大学側の自主点検で、寮から植物片が発見された。また、錠剤も見つかったという。警視庁が鑑定を進めた結果、植物片は大麻と判明。錠剤には覚醒剤の成分が含まれていることも分かったという。
大麻と覚醒剤の量は少なく使用目的とみられる。この日の捜索は、寮内の数カ所に及んだ。薬銃課は部員の使用状況や入手ルートの解明を急ぐ。
日大アメフト部は昭和15年創部で学生日本一21度の名門。ただ、平成30年5月の試合でプレーを終えた無防備な相手選手を背後から危険なタックルで負傷させ30年度の公式試合出場停止処分を受けた。タックルした選手も傷害容疑で書類送検されたが不起訴処分(起訴猶予)となった。
悪質反則問題を受けアメフト部は体制を刷新し再スタートを切った。今回薬物問題が浮上し、部は対外練習を自粛。7月22日には保護者説明会が開かれた。
日大をめぐっては令和3年、田中英寿元理事長が所得税法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、昨年、実刑が確定した。
日大は田中氏の全ての役職を解任。昨年7月に作家の林真理子氏が新理事長に就任し、体制の立て直しを図っていたところだった。
警視庁の捜索を受け、日大広報部は3日、「寮内でのことについてはお答えできない。警察の捜査については全面的に協力する」などとコメントを発表した。