ススキノ首切り遺体
事件は一段と猟奇性を帯びてきた。札幌市中央区の繁華街ススキノのホテルで男性(62)の遺体を損壊するなどした疑いで無職、田村瑠奈容疑者(29)=同市厚別区=と両親が逮捕された事件で、切断された頭部を撮影した動画が押収されていたことが分かった。どのような精神状態だったのか。
動画は容疑者親子宅の家宅捜索で見つかり、浴室で撮影されていた。何者かが手袋をして頭部を触っている様子も映っていたといい、札幌・中央署捜査本部は特定を進め、経緯を調べる。
頭部は親子宅の浴室で見つかった。一部傷みが進行しており、歯型から身元を北海道恵庭市の会社員、浦仁志さんと確認した。
犯罪心理学が専門の出口保行・東京未来大教授は、「普通はあり得ない行為だ。多くの犯罪者は自分の犯行に関するものが映像のような証拠に残ることを忌み嫌う。よほど自分の行為に執着していたのかもしれない」と指摘する。
事件は7月1日午後10時50分ごろ、札幌市内のホテルの客室に瑠奈容疑者と浦さんが入り、約3時間後に瑠奈容疑者が1人で退出した。その際に、瑠奈容疑者は切断した首を自宅に持ち帰ったとみられる。
出口氏は「相手の命を奪うという結果だけではなく、死んでいく様子に刺激を受けるなど殺害のプロセスに重きを置く犯罪者もいる。切断された頭部を撮影するのは常軌を逸した行動であるのは確かだが、相手に対する負の感情、恨みが強かった可能性もある」との見方を示した。