籠池被告「反省している」=一部不正受給認める―補助金詐欺事件公判・大阪地裁

学校法人森友学園をめぐる補助金詐取事件で、詐欺罪などに問われた前理事長籠池泰典(66)、妻諄子(62)両被告の公判が28日、大阪地裁(野口卓志裁判長)であり、被告人質問が行われた。籠池被告は大阪府からの補助金の不正受給を一部認め、「反省している」と述べた。
公判で籠池被告は、国からの補助金については無罪を主張しており、諄子被告も無罪を訴えている。
被告人質問で籠池被告は、府からの不正受給を認めるか弁護人に問われ、「おっしゃる通り」と認めた。動機については「教育のレベルを下げてはならない。人員が欠落して補助金が減るのはいかがなものかと思った」と説明。「やってはいけないことをしたと認識しており、反省している」と述べた。
受給した補助金は、備品購入や教員の研修などに充てたとし、私的流用については「全くない」と話した。
[時事通信社]