浸水した車、自然発火の恐れ JAFが注意喚起 「電気系統がショート、鍵を抜いていても…」

台風6号の接近や「線状降水帯」の発生により、沖縄県内では冠水した道路などで車の立ち往生が相次いだ。
日本自動車連盟(JAF)沖縄支部によると、台風接近中の1~6日、計24件の冠水による救援要請があった。激しい雨が降った本島中北部での出動が集中したという。
同支部では、浸水のトラブルを防ぐため大雨時はできるだけ運転を控え、運転する際には冠水した道路を避けるよう注意喚起。万が一、走行中に冠水した道路で車内に浸水してきたら、まずエンジンを止めて車外に避難するよう呼びかけている。
同支部によると、車が浸水した場合、車の床面近くにある配線などの機械部分も浸水し、トラブルが起こる可能性がある。自動車の電気系統がショートし、鍵を抜いていても自然に発火する恐れがある。また、特にハイブリッド車や電気自動車は高電圧のバッテリーを搭載しているため、むやみに触らないことが大切だという。
担当者は「浸水した車は水が引いても、エンジンをかけるとエンジンの破損や感電、火災の危険があるので絶対にやめてください」と説明。「JAFなどのロードサービスや自動車販売店に連絡をしてほしい」と話した。(社会部・當銘悠)