6日に青森市で開催された「青森ねぶた祭」で、運行団体の関係者2人が、複数の引き手を殴るなどしたことについて11日、青森市の西秀記市長がコメントを発表した。
「今回、去る8月6日の青森ねぶた合同運行中に、ねぶた運行団体のひとつである公益社団法人青森青年会議所のねぶたにおいて、運行支援スタッフの2人がねぶたの引き手スタッフ数人に対しうちわ・平手で殴打する行為があり、非常に残念でなりません」と遺憾の意を表明。その後に「今後、青森ねぶた祭実行委員会として、運行委員会及び各運行団体に対し、このような暴力行為をしないよう徹底して通達することとしておりますので、市としても実行委員会と共に、ねぶた祭の全期間を通じて、こうした暴力行為が2度と発生することのないよう、再発防止及び健全な祭の運営に努めてまいります」と再発防止などに言及した。
青森ねぶた祭は8月2~7日に青森市で開催。「青森青年会議所」の関係者とみられる男性が、同団体が運行する大型ねぶたの引き手に次々と暴力を振るうような動画が交流サイト(SNS)で拡散された。そのため、同団体は8日、ホームページに「許されない行為だった」とする謝罪文書を掲載した。
文書によると、スタッフは「ねぶたが障害物に当たり、引き手の気合を入れ直すためにやった」と説明。既に当事者間で謝罪は済んでおり「不適切な行動をお見せしてしまい、深く反省している」とした。