新幹線2日連続で大幅遅れ発生で現場混乱…西日本は「新大阪駅が満線」で動けず一部遅れ2時間以上

静岡県内の大雨で16日に一時全線で運転を見合わせた東海道・山陽新幹線は17日も始発から運休や遅れが出ている。山陽新幹線では、新大阪駅が満線になった影響で、2時間以上の遅れが出ている新幹線もあるほか、各駅に新幹線が停車しているためさらに大幅な遅れが見込まれている。
満線とは、駅構内の線路がふさがっていて、後続の列車の入線する余地がないこと。JR新尾道駅では、1時間以上新幹線の出発が遅れた。ドアは開いており、ホームには人が出て駅員は説明に追われていた。お盆の帰省をしていた30代会社員女性は、2日連続で新幹線の運転見合わせに遭遇した。3歳の子供を連れて乗車したJR新尾道駅から16日朝、関西の自宅に帰ろうと新幹線に乗ったが運転見合わせで大幅な遅れが出たため、やむをえず尾道に延泊した。17日は携帯電話で新幹線の位置情報をチェックし自分の乗る新幹線に遅れがないことを確認していたが、乗車すると「新大阪駅が満線で、各駅に新幹線が停車している状態のため相当の遅れが見込まれる」とアナウンスがあった。小さな子供を連れて長時間新幹線に乗っていることが難しかったため、「2日連続で新幹線に乗ることをあきらめ、切符を払い戻した。ダイヤが正常に戻ってから帰るようにしたい」という。
JR東海と西日本によると、16日は運転見合わせでダイヤが大幅に乱れた。東海道新幹線では少なくとも上下185本が運休、240本が最大9時間半以上遅れ、約30万5千人に影響した。このため、17日の列車の出発に必要な準備が遅れているという。