「食事を与えなかったことない」 娘に〝強制絶食〟で低血糖状態、母親が起訴内容を否認

娘(9)に食事を与えず低血糖状態に陥らせたとして、傷害罪などに問われた母親の無職、縄田佳純(かすみ)被告(34)の公判が18日、大阪地裁(岩崎邦生裁判官)で開かれ、被告は「体調を悪化させようと食事を与えなかったことはありません」と傷害罪の起訴内容を否認した。弁護側は「(低血糖は)持病の糖原病に起因している」と無罪を主張した。
検察側は冒頭陳述で、娘はケトン性低血糖症などで約40回入退院しており、「医師から栄養摂取の重要性を指導されていた」と言及。にもかかわらずLINE(ライン)でお菓子やトマトを食べていいか尋ねる娘の要望を聞き入れず、「ゲー吐くからやめとき」「たべたりのんだりせんと待ってて」などとメッセージを送って、「必要な食事を取らせなかった」と指摘した。
起訴状によると、1月、娘を入院させる目的で、必要な食事を与えずにケトン性低血糖症に陥らせ、6日間入院させたとされる。
被告は娘に下剤を飲み込ませたとする別の傷害罪にも問われ、6月の公判で起訴内容を否認。他にも入院による共済金をだまし取ったとする詐欺罪や、養育放棄を示して絶食を要求した強要未遂罪でも追起訴されている。