17日、北海道後志地方に住む中国籍の20代男性が「上海警察」を名乗るグループに、身に覚えのない罪を着せられ、約40万円をだまし取られました。 警察は特殊詐欺事件として捜査しています。
事件の発端は14日、男性に国際宅配サービス「DHL」の社員を名乗る女からかかってきた電話でした。
・「DHL」の社員を名乗る女 「あなたの荷物が成田から上海に送られた」 「荷物の中にパスポートとキャッシュカードが入っていたのでこれは犯罪にあたる」
電話でのやり取りは、すべて中国語でした。 その後「上海の警察官」と名乗る男から、電話や通信アプリで次のようなことを告げられます。
・「上海の警察官」を名乗る男 「あなたに逮捕状が出ている」
「刑を猶予するには、お金を送金する必要がある」
男性は、荷物を発送しておらず、身に覚えはなかったものの怖くなり、17日、指定された金融機関の口座に2万中国元(約40万円)を振り込みました。
不審に思った男性は、インターネットで同様の事件を調べたところ、詐欺であることが分かり、警察に通報したということです。 警察によりますと、7日にも外国人の居住者が多い後志地方で、同様の特殊詐欺事件が起きていて、同一のグループによる犯行の可能性もあるとみて捜査しています。