大阪府摂津市で令和3年、新村(にいむら)桜利斗(おりと)ちゃん=当時(3)=が熱湯を浴びて死亡した事件で、傷害致死罪などで大阪地裁に懲役10年(求刑懲役18年)を言い渡された母親の元交際相手、松原拓海(たくみ)被告(25)が自らの控訴を取り下げたことが25日、分かった。24日付。検察側は控訴を見送っており、判決が確定する。
検察側は殺人罪などで起訴したが、7月14日の地裁判決は松原被告が故意に高温シャワーを浴びせたと認定したものの、殺意は否定して傷害致死罪を適用した。
松原被告は同月28日に判決を不服として控訴。8月上旬の取材に対しては「故意にシャワーをかけたと認定されたことが納得できない」と語っていた。