福島県産水産物のおいしさや安全性をアピールするイベント「ふくしまおさかなフェスティバル」が29日、福島市の公設地方卸売市場で開かれた。県産品の販売のほか、サンマのつかみ取りやヒラメのさばき方教室などがあり、親子連れなど多くの人でにぎわった。【渡部直樹】
県や県漁連、卸売業者などで作る実行委員会が主催。東京電力福島第1原発事故後、福島沖では試験操業が続く中で、地元での消費を拡大させようと2015年にいわき市で初めて開催。その後毎年開かれ、昨年からは中通りと会津地方でも開催されている。
30種類近い水産物の即売コーナーや、サンマのつかみ取り大会のほか、県の水産資源研究所もブースを出展。福島沖が親潮と黒潮のぶつかる好漁場で震災前は約200種類の魚介類が水揚げされていたことや、18年の検査ではほとんどの海産物から放射性物質が検出されなかったことなどをパネルで紹介した。
また、普段魚にあまりなじみのない中通りの子どもたちに親しんでもらうため、スズキやアジ、カレイなどの魚に実際に触ることができるコーナーも用意された。家族4人で訪れた福島市の小学1年生、舟山煌我(こうが)さん(6)は、体長40センチほどのスズキをおそるおそる持ち上げ「はじめて持った。重くて緊張したけどかわいかった」と笑顔で話した。
このイベントは、10月5日に相馬市尾浜の原釜荷さばき施設、同27日に会津若松市一箕町の市公設地方卸売市場、12月1日にいわき市小名浜の小名浜魚市場で予定され、県は4会場合わせて3万人の来場者を目標にしている。
実行委員会副委員長を務める、福島市の水産卸売業者「福島丸公」の黒津孝社長は「県産品は物流コストが抑えられるため、良いものを安く買える。イベントを通して楽しみながら県内産のよさを知ってもらえれば」と話した。