東京「1日2000人超」試算も…変異ウイルス拡大に危機感

変異した新型コロナウイルスの感染拡大に危機感が高まっている。
東京都の新型コロナのモニタリング(監視)会議が22日開かれ、都内のほぼ全ての感染が英国型など感染力が強いとされる「N501Y」変異に置き換わった場合、2週間後には1日あたり新規感染者が2000人を超え、入院患者は6000人を突破するとの試算が示された。
都によると、4月12~18日の1週間の検査で、N501Y変異の占める割合は32・8%。国立感染症研究所は、5月上旬には首都圏でも関西と同様に感染者の8~9割が変異型に置き換わると推計している。
都の22日の新規感染者数は861人、入院患者数は1689人。現在の増加ペースが続いた場合、1週間平均の1日あたり新規感染者は、2週間後に約1170人、4週間後に約2140人に達するという。国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「(変異型による)爆発的な感染拡大への厳重な警戒が必要だ」と語った。
既にN501Y変異が主流となった大阪では、1日あたり新規感染者が21日には過去最多の1242人に達し、病床の

逼迫
( ひっぱく ) で救急医療の一部制限に追い込まれている。
厚生労働省によると、全国でも20日までの1週間で新たに2352人の変異型の感染者を確認。前週の約1・5倍に上った。