茨城県大洗町の大洗サンビーチでハマグリ約1トンを密漁したとして、茨城海上保安部は、いずれもひたちなか市の30代の船員と建設業の男性2人を漁業法違反(無許可漁業)の疑いで摘発した。インターネットのオークションサイトで販売し約120万円の利益を得ていたとみられ、今後水戸地検に書類送検する方針。
同海保によると、2人は2020年5月から21年3月にかけて、大洗サンビーチで知事の許可を受けず、素手でハマグリ約1トンを密漁した疑いが持たれている。船員の男性が「取れたて 大洗産はまぐり」の商品名で、数キロごとに分け100回以上にわたりオークションサイトに出品。落札額は約120万円に上り、売り上げの一部を建設業の男性に渡していたという。
2人は友人同士で、海保の調べに「小遣い稼ぎのためにやった」と密漁を認めているという。漁業法などは、大洗サンビーチでは漁業者として許可を得た人以外、1日に1人あたり1キロを超えるハマグリを採ることを禁じている。【長屋美乃里】