LINEで投資グループに招待され2470万円詐欺被害 60代男性

奈良県警は20日、奈良県葛城市に住む無職の60代男性が無料通信アプリで架空の投資話を持ちかけられ、2470万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。詐欺事件とみて調べている。
生活安全企画課によると、男性は5月、面識のない人物からLINE(ライン)で投資目的のグループに招待され、外国為替証拠金取引(FX)で資産運用をするよう誘われた。
グループ内には「先生」と呼ばれる投資の指南役や、先生の助言で運用益が出たとする複数人のメンバーがいた。メンバーらは男性に投資サイトを紹介し、指定した金融機関の口座に現金を振り込むよう指示。その後、「運用益が出たが、現金化するには税金を払わないといけない」などと言い、さらに現金を要求した。男性は8月までに6回にわたって計2470万円を振り込んだという。
投資サイトが突然見られなくなり、グループ内のメンバーとも連絡がつかなくなったことから不審に思い、高田署に相談して被害が発覚した。
生活安全企画課は、無料通信アプリで見知らぬ人から投資話を持ちかけられた場合は詐欺だと疑い、家族や警察に相談してほしいと呼び掛けている。【川畑岳志】