関電の金品授受問題 役員らに現金やゴールド、スーツ仕立て券も

原発事業に絡んだ関西電力と自治体との癒着が厳しく問われそうだ。同社の役員ら20人が福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から3億2000万円相当の金品を受け取っていた問題で、金品には現金のほか金(ゴールド)やスーツの仕立券も含まれていたことが分かった。森山元助役は現役を退いた後も、建設会社などを集めた宴会に関電幹部をたびたび呼び出していたという。
関電の松村孝夫常務執行役員は9月30日、筆頭株主である大阪市の中尾寛志副市長と面会し、「多大なご迷惑をおかけし、申し訳ない」と謝罪した。関電役員は大阪府庁や福井県庁、高浜町役場などへも「おわび行脚」に追われた。
9月27日に関電が開いた会見では、役員ら20人が7年間にわたって3億2000万円を受け取っていたことは認めたが、役員の氏名など詳細を明らかにしなかった。国税当局の税務調査で問題が発覚したが、社内調査後の1年間、「違法性がない」などとして公表していなかった。
「隠蔽体質」が批判を浴び、岩根茂樹社長は、「前回の会見の中身は不十分だった」として10月2日に再度、会見を開く事態となった。八木誠会長も出席し、社内調査の報告書の詳細や処分の内容、第三者の調査委員会の構成などの詳細を明らかにする予定だ。
10月1日付の朝日新聞は、関電関係者の話として、20人が受け取ったのは商品券や現金が中心で、中にはゴールドやスーツの仕立券なども含まれていたと伝えている。
一方、森山元助役は助役を退いた後も京都の料亭で建設業者などを集めた宴会で、関電幹部らに「あいさつに来い」などと出席を要求していた。関電の元経営陣の一人は「自己顕示欲が強い人で存在感をひけらかしたかったんだと思う」と漏らしている。
関電役員らと元助役のズブズブの関係はどこまで明らかになるのか。