判決後退に弁護士ら「がっかり」 一票の格差「合憲」最高裁判決

「一票の格差」が最大3・03倍だった昨年7月の参院選を巡り「合憲」と判断した最高裁判決を受け、選挙無効を求めてきた2つの弁護士グループからは落胆や期待の声が上がった。
「前回の(最高裁)判決より後退したように見える」。判決後に会見した三竿径彦弁護士は「がっかりした」と話した。
最高裁は令和元年の参院選を「合憲」と判断。三竿弁護士は、同じ選挙区定数と区割りで実施されたものの「一票の格差」はわずかに拡大した昨年選挙が合憲とされたことについて「国会の取り組みはますます停滞すると思う」と指摘した。
同席した山口邦明弁護士も「高裁に対して『違憲状態判決を減らそう』というメッセージになってしまうのではないか」と懸念を示した。
一方、もう一つのグループの伊藤真弁護士は、判決の多数意見が「格差の更なる是正を図ることは喫緊の課題」と言及したことを評価。「このメッセージを国会は受け止めてほしい」と話した。
また、升永英俊弁護士は、訴訟で主張してきた選挙制度の実現に向けて「潮目は目の前まで来ている」と期待を寄せた。