【詳しく】小学校に「妻を休ませて」 妻の遺体を放置の疑いで逮捕の夫

福岡県久留米市のマンションで、女性の遺体をおよそ1か月放置したとして20日、夫が逮捕された事件で、この夫が、女性の勤務先の小学校に「休ませてほしい」と連絡していたことが、新たに分かりました。その後も休みが続いたため、学校側は自宅を訪問するなどしましたが、夫は「体調がすぐれない」と繰り返し、女性には会えなかったということです。
この事件は、久留米市東櫛原町のマンションで、住人の小学校教員、渡辺彩さん(35)の遺体がおよそ1か月、放置されていたものです。
死体遺棄の疑いで逮捕された夫の渡辺司容疑者(41)が21日午後、送検されました。
彩さんの死因は特定できていません。警察は、彩さんが亡くなった経緯などについて捜査を進めています。
久留米市教育委員会によりますと、彩さんが最後に小学校に出勤したのは9月20日でした。9月21日から学校を休み、この日、学校に渡辺容疑者から「妻の体調がすぐれず、2日ほど休ませてほしい」という内容の連絡が来ていたということです。
その後も休みが続いたため、小学校から家に連絡したり、自宅を訪問したりしましたが、彩さんには会えなかったということです。渡辺容疑者とは、電話や直接会うこともありましたが「妻は体調がすぐれない」という説明を繰り返すだけだったということです。
9月末に、小学校が教育委員会に「原因が分からない休みが続いていて、本人と連絡もとれていない」と相談していました。
彩さんは6年生のクラス担任で、信頼される先生として、勤務状況も良好だったということです。