厚労相「後発薬の信用を著しく失墜、大変遺憾」 沢井製薬の不正巡り

ジェネリック医薬品(後発薬)最大手の沢井製薬(大阪市淀川区)が胃炎薬の品質試験を不正に実施していた問題で、武見敬三厚生労働相は24日の閣議後記者会見で「ジェネリック医薬品の信用を著しく失墜する事案で、大変遺憾だ」と述べた。
後発薬を巡っては2020年以降、日医工(富山市)や小林化工(福井県あわら市)で不正の発覚が相次いでいる。
沢井製薬の処分について武見氏は、厳正に対処するよう福岡県などと連携するとし、「一層の薬事監視体制の強化に取り組んでいきたい」と述べた。
不正があったのは九州工場(福岡県飯塚市)で製造していた、胃潰瘍や急性胃炎の治療薬の試験。承認を受けた手順とは異なる方法で実施していた。23日に同社が発表した。【添島香苗】