24日、公職選挙法違反の疑いで、東京地検特捜部による家宅捜索を受けた東京・江東区の木村弥生区長は、25日、区議会の本会議を「捜査協力のため」として欠席しました。
木村弥生区長は、ことし4月に江東区長選挙で初当選しましたが、選挙期間中に陣営が動画投稿サイトに投票を呼びかける有料広告を出したとして、公職選挙法違反の疑いで刑事告発されていました。
関係者によりますと、特捜部は24日、公職選挙法違反の疑いで、江東区役所内の区長室などを家宅捜索したほか、木村区長本人から任意で事情を聞いたということです。
これを受けて木村区長は25日午後に開かれた区議会の本会議を、「捜査協力のため」として欠席しました。25日の議会では冒頭、副区長から「木村区長は欠席届を出している。東京地検特捜部の家宅捜索は、区長が同席のうえ、8時50分ごろから実施された」などと報告した上で、「区議会として、区民に多大なるご迷惑ご心配をおかけして申し訳ありません」と陳謝しました。
木村区長は、この問題について9月の区議会で、「弁護士に確認したところ『公職選挙法に抵触する可能性を否定しがたい』との見解が示された」などと説明し、謝罪していました。